後遺障害について(後遺障害申請の流れを知ろう その2)

後遺障害について(後遺障害申請の流れを知ろう その2)

はじめに

ウィンベル合同会社です。

前回の記事では後遺障害申請の流れ(手続き方法と後遺障害診断書の確認)についてお伝えしました。

今回も前回に引き続き、後遺障害申請の流れについて解説します。

今回は、申請後~調査終了までの流れをご紹介します!

後遺障害申請後

傷害部分の被害者請求と同じく、申請後1~2週間くらいで「請求受付のご案内」等のハガキ又は書類が届きます。

申請書類一式は、自賠責保険会社から調査・認定を行う機関である、損害保険料率算出機構自賠責調査事務所(以下、調査事務所といいます)へ書類が送られます。

事務

画像取付け

医療機関で撮影された画像も、後遺障害診断書同様に調査を行う上で重要な資料となります

申請前に既に画像を取り付けている場合は申請時に一緒に送りますが、取り付け前でしたら、調査事務所より画像の取り付け依頼書類が届きます。

依頼文書が届いた後に取り付けた画像の費用は、後日調査事務所より補填されます

しかし、画像取り付けの依頼が来る前に必要な画像を取り付け済みですと、画像代は補填されません

急ぎで取る必要がない時は、取り付け時期に注意しておきましょう。

レントゲン写真

医療機関への取り付け

医療機関へ連絡し、必要書類や金額等を確認しましょう。

なお、診断書・診療報酬明細書の取り付けの場合と確認の流れは大体同じです。詳しくは診断書・診療報酬明細書等の取り付けについてをご覧ください!

画像のデータはCD-ROMにコピーされたものを買い取ることが多いですが、稀に画像フィルム原本の貸出となることもあります。

調査終了後、取り付けた画像が返却されるので、貸出フィルムや返却が必要なCD-ROMは、返すのを忘れないようにしましょう。

画像梱包・集荷手配

画像が揃ったら、調査事務所へ送ります。

普通郵便で送るのではなく、依頼文に同封されている伝票を使って宅急便で送ります。

梱包方法も同封されているので、確認しながら梱包していきましょう。

調査・認定期間中

後遺障害申請する依頼者の通院期間は、最低でも半年です。

また、傷害部分の被害者請求と比べると認定結果が出るまでに時間がかかります。事案にもよりますが、早い場合でも2〜3か月はかかることが多いです。

怪我が重い事案では更に時間がかかります。依頼者には結果が出るまでに時間がかかることをお伝えしておきましょう。

また、調査事務所から医療機関に対して医療照会を行うこともあります。

この場合、同意書の取り付け依頼がくるので、依頼者に書いてもらいましょう。

調査完了後

調査が終わると画像が返却され、しばらくすると結果の書類が届きます。

何らかの等級に認定されていると「後遺障害等級認定票」というタイトルの書類が届き、何級に該当しているのか記載されています。

一方、後遺障害等級には該当しない(非該当)と判断された場合は「自動車損害賠償責任保険お支払不能のご通知」という書類が届きます。

その後の流れ

以下いずれかを選択します。

  • 認定結果を受け入れて、損害賠償請求へ移行
  • 結果が不服として、異議申立を行う

おわりに

前回・今回と後遺障害等級申請についてご紹介いたしました。

画像の取り付けや、前回記事でご紹介した「後遺障害診断書」の確認は、最初は大変かもしれませんが、確認すべき部分を押さえておけば大丈夫です。

数をこなして慣れていきましょう!

次回もお楽しみに!